虚偽に向き合う

 

 

Title: Dealing with lies. 

 

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Tue, September 14, 2021

Title: Dealing with lies. 



皆様、こんにちは。

 

日頃より当ブログをお読みいただき、本当にありがとうございます。以下は、つい先日生じた、私どもにとってはつらい出来事について書いています。

 

日頃、皆様のお役に立てば、と思って活動しているので、病院という存在そのものが利用されている危険性を感じて衝撃を受けました。

 

人によっては嫌な気持ちになるかもしれませんので、読み進める際には、どうぞご注意くださいね。

 

 

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インターネットのある病院の口コミサイト。ふとしたきっかけで、当院の口コミに、事実に基づかない虚偽の口コミが投稿されたのを見つけました。

 

一件目はこのような内容でした。

 

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一生懸命話した後、一言目に「あなたの言っている意味がわからない。」と平気でおっしゃいました。辛い状況を、伝えようとしているのを、理解しようとはしてくださらないのでしょうか。とても残念です。患者さまの話をまずゆっくりと聞かれてはどうでしょうか。星一つもつけたくありません。初診で伺いましたがもう来ないと思います。

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…びっくりした。

 

初診で伺いましたがもう来ないと思います。」と書いてありますが、開院以降、初診で終了となった方は、おられません。

 

また、診察でこのような対応をしたケースは、1件もありません。

当院では、1回約2時間のセッションで、患者様のお話を時間をかけてお伺いしております。もし、「平気で『あなたの言っている意味がわからない。』」等と申し上げたら、会話にならないです。診察ではスタッフも同席して会話を聞いています。ですので、念のため自分の振る舞いについて確認しましたが、そのような対応をしたケースは一例もないと言います。

 

ですから、当院を受診された方が書かれた口コミかどうか、疑問が残ります。

 

他にも、こんな口コミが。

 

「10分程度の診察時間で3分診療ではない。」

 

約2時間のセッションなのですから、これも事実ではありません。こちらも、当院を受診された方が書かれた口コミかどうか、疑問が残ります。

 

三件目は、当院の面識のない名前がローマ字で書いてあります。何のことやらわかりません。

 

しかも、この口コミサイトでは、病院の公式サイトが別の病院のサイトになっていました…。

 

身に覚えのないことで被害を受け、困ってしまいました。名誉棄損、営業妨害です。普段用いている検索ツールはセキュリティの高いものを選んでいるため、引っかかってこない口コミサイトでした。

 

事実に基づかない虚偽の口コミですので、適切に対応されることを祈り、違反報告することにしました。

 

ところが、違反報告にあたり、このサイトには、

 

「権利が侵害されたご本人である確認を行うため、申請後に運転免許証やパスポートの写しなど本人確認書類、印鑑登録証明書(発行から3カ月以内)を請求させて頂く可能性がございます。」

 

と書かれているのです。なぜ、印鑑登録証明書まで必要なのでしょうか?何者かに虚偽の口コミを投稿させて、それを見た病院側が違反報告しようとした際に、個人情報を収集するためでしょうか?そう考えると、その口コミサイト自体の目的に不信感が生じます。

 

この口コミサイトに問い合わせをしましたが、受領確認メールも届きません。その上、よく見ると、個人情報を収集すると謳いながら、この口コミサイトを運営している団体の基本的な情報すらネット上に公開されていません。利用規約を見ても、実際のサービスと異なる内容が記載されていました。例えば、口コミを投稿するのに料金が生じる、というような内容が利用規約に書いてありますが、サイト自体にそのような案内はありません。問い合わせをしたことで、料金を請求されるのか?と不安になりました。その口コミサイトの運営にも不信感が生じました。

 

病院によっては、費用を払って、口コミを高評価に書き換える?業者を利用しているところもあると聞いたことがあります。でも、当院ではそのようなことは行っておりません。

 

個人で対応する限界を感じましたので、法的な対応について弁護士等とも相談しております。

 

皆様にはご心配をおかけし、誠に申し訳ございませんでした。

  

 

【皆様お気を付けください】虚偽に向き合う:悪徳業者の自作自演詐欺(マッチポンプ商法)の手口

 

Wed, September 15, 2021

Title: Dealing with lies: Episode 2.



皆様、こんにちは。

 

虚偽に向き合う」に記載した、インターネットの病院の口コミサイトにおける被害について、専門家の方に相談することができました。

 

何と、医療機関等を狙った悪徳業者の自作自演の詐欺でした。マッチポンプ商法というそうです。専門家の方に事情を話したところ、口コミの内容が「(私の)身に覚えがなくて当然です。」と言われました。

 

手口は以下のようなものです。

 

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悪徳業者(以下、詐欺グループと記載)は、口コミサイトに、わざと、星一つをつけ、悪い口コミを投稿する。それから、FAX等で「その口コミを削除してあげますよ」と謳う広告を一斉に医療機関に流す。焦らして削除し、高額な料金を騙し取る。という手口のようです。その口コミを投稿しているのも同じ詐欺グループなのですから、削除できるに決まっています。

 

低評価の口コミを高評価に書き換える業者、というのも、両方の口コミを書いているのが同じ詐欺グループの自作自演だからできることなのだと、やっと気が付きました。

 

何度も自作自演の口コミを投稿しては、金銭を要求し続けることがあるそうです。

 

医療機関だけでなく、口コミに影響を受けることのあるサービス業は狙われているようです。個人も狙われることがあるようです。

 

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あまりに全国的に被害が多く、先月2021年8月22日付の読売新聞にも取り上げられていたそうです。全国から相談があるのだとか。医療機関にとっても名誉棄損、営業妨害ですが、消費者にとっても、全くメリットがありません。

 

まじめに診療を行っている医療提供者にとっては、詐欺によって、患者さんとの信頼関係を崩されるのは、本当につらいことです。

 

医療は感情労働という一面もあります。ただでさえコロナ禍で疲弊している医療機関。詐欺への対応でどんどんエネルギーが奪われて、患者さんへの気持ちも体力も残らなくなる危険性もあります。身に覚えのない口コミにがっかりした勤務医が病院を去ってしまい、スタッフが減ってしまう危険性もあります。

 

詐欺のターゲットにされるのは、誰にとっても本当につらいこと。そのようなことに使うエネルギーがあるなら、よりよい医療を提供するために用いたい。きっと皆そう思っているはずです。

 

なぜ、もっと社会問題にならないのでしょうか。現時点で野放しだそうですが、これほど被害が大きければ、取り締まるべきではないのでしょうか。被害に遭っているのは医療機関だけではないので、もっとメディア等が認識を促すべきだと思います。

 

これらの口コミ、なんだか変だと思ったのです。コピペ感のある内容で。他にも変だと思った理由があるのですが、なぜそう思ったかは、詐欺グループに知られると困るので、敢えて書きません。

 

詐欺=犯罪。

 

こんなところまで犯罪が忍び寄るのですね…。

 

お忙しい中、わざわざお時間を設けていただき相談に乗っていただいたこの方には、感謝しかありません。

 

現在も法的な対応を検討しています。

 

このブログのフォロワーの方の中には、医療提供者、セラピスト、個人事業主の方もおられます。もしかしたら知らない方もおられるかもしれないと思いましたので、ぜひ参考になればと思い書かせていただきました。

 

皆様の温かい思いが、大切に守られるように、と祈っています。

 

 

虚偽に向き合う 3

 

Thu, September 16, 2021
テーマ:

Title: Dealing with lies: Episode 3.



皆様、こんにちは。
 

 

今回対応することになった虚偽の口コミ被害。詐欺のターゲットとして利用されたことに対する正当な怒りも生じますし、どのように解決していけばよいか、不安も生じます。

 

スピリチュアル・ガイドはどのように心の準備をさせてくださっていたか。

 

実は、このところずっと、アイヌの文化と歴史について学んでいました。

 

歴史的にアイヌ民族は、中世に交易で一大勢力となりましたが、その後和人(アイヌから見た日本人の呼び名)やロシア人等に搾取され、虐げられるという被害を受けました。

 

島に住む善良なアイヌの人々を、和人やロシア人がどのようにだまして搾取したか。こちらの記事を目にしてショックを受けました。以下、記事より一部引用しています。

 

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(以下、引用)

 

ロシア人と日本人がこの地に出現すると同時に、島の天然資源の露骨な収奪が始まっている。
 
サハリンに渡ってきた商人たちは、正真正銘の略奪者さながらに振る舞った。この点について、ロシア人研究者イ・エス・ポリャコーフは、次のように書いている。

 

「商人たちは、島を襲撃する際、互いに相手(商売敵〕に先んじようとした。つまり、ありとあらゆる商人が、いの一番に原住民の居住地に行き着き、秋冬の獣猟の獲物を集め、甘い汁を吸おうと望んでいた。
 
その際、最も重要な役割を演じたのはウォッカであった。これを用いて酔い潰し、馳走を振る舞い、しかる後に、原住民の手元から、狩りの最良の獲物を根こそぎ奪う目的であった。その上相当な量のクロテンの毛皮と引き換えに、つまり翌年の猟の獲物を担保に、使い物にもならない商品を貸し付けた……
 
原住民たちには、商人に対する莫大な負債が累積したが、島の住民に特有の誠実さから、父の負債はその子が背負い込んだ。支払に陥った債務者は、しばしば商人から商人へと転売された」

 

(引用は以上)

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ウォッカで酔わせて、あくる朝には交易品を全て盗んで消えている。使い物にもならない商品を、高値で買わせ、莫大な借金を子供の代まで引き受けさせる。

 

何だこれは?知らなかった!と思いました。これは私の想像ですが、女性にも暴力をふるったかもしれません。

 

(騙す側からすると)詐欺は、人を騙して利益を得る行為です。そのあまりの非道な行為に、こんな状況で、どのような対処の方法があっただろう。どのようにすれば、そのような被害を防げたのだろう、と考えていたのです。

 

つまり、私は事前に詐欺への対処の方法について、しきりに考えていたのです。

 

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この数年は特に、東京でもアイヌ文化に関心を寄せる人が増えました。アイヌ関係のイベントには人が集まる、と言われるようです。その文化の中にある美しさが海外でも注目され、服のデザインなどにも取り入れられるようにもなりました。

 

アイヌの歴史を学ぶ中で、アイヌの方々が、被害や差別を受けた中でも、人として正当に平等に扱われることをあきらめなかった、ということを知りました。アイヌの人々は、じっと耐え、自分たちの文化を守っていきました。逆境に負けなかったのです。その時にカムイ(神)の存在は大きかったことでしょう。

 

また、発信し続けたことが大きいと思いました。

 

アイヌの文化を記録、保存し、文化の魅力も、負の歴史もありのままに発信する。教育も和人と平等に受けられなかった中から、運動を起こし、国会議員を輩出し、生活の向上に努めてきた。

 

その歴史を知って、「そうか。自分にとっての真実を発信し続けたこと。自分たちにとっての真実(アイヌ文化)をあきらめなかったこと。大きいな。」

 

と思っていた矢先に、自分が詐欺の被害に遭ったのです。

 

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普段でしたら、詐欺の被害に遭ったことをブログで書くことには慎重になったかもしれません。ブログを読んだ方がご不快にならないように、と気を遣っていたからです。

 

でも、アイヌの歴史を学ぶ中で、

 

「自分にとっての真実を、発信し続けたこと。」

 

を思い出し、詐欺に遭ったことを公表することにしました。すると、全国的な被害ということがわかってきました。

 

警察、各医師会等にも連絡し、起きたことを伝え、他の医療機関を守るためにも、警鐘を鳴らしてほしい、対策を講じてほしい、と伝えました。すると、医療機関から口コミの被害の相談が増えている現実、マッチポンプ商法が知られていない現実が見えてきました。

 

まだ対処は続いていますが、自分にとっての真実を大切にしながら、発信し続けることを心がけたいと思います。

 

スピリチュアル・ガイドの導きに感謝です。スピリチュアル・ガイドとのつながりを深める機会だと思い、最善と許しを願い、怒りを手放し、学びの機会となるよう、祈りを深めています。

 

お読みいただき、誠にありがとうございます。


 

詐欺に遭遇して感じたこと

 

Thu, September 16, 2021

Title: What I felt when I encountered a fraud.
 

皆様、こんにちは。理学療法士の Miha です。100% Organic Diet(口にする全てをオーガニックの食材にする食事法)の指導をしています。

 

「虚偽に向き合う」に関連した内容です。

 

インターネットのある病院の口コミサイトで、当院の口コミに、事実に基づかない虚偽の口コミが投稿されたのを見つけました。

 

本当にびっくりいたしました。書かれているすべてが、事実無根であることに、ショックを受けました。よくこのようなことが書けるものだと怒りが湧いてきました。

 

更に、低評価の口コミを削除したり、高評価の口コミに変えるための会社があると聞きました。そして、低評価の口コミを作成した会社と、それを削除する会社が同じだと。そして、削除のために高額の費用を請求すると。儲けるために一連のことがあったとしたら、これは「詐欺」です。

 

今は「オレオレ詐欺」を始め、たくさんの詐欺がありますが、日々患者様を助けたいと頑張っている先生方がこのような詐欺にあってしまうのだとしたら、本当に可哀そうです。

 

一番大切にしている患者様との信頼関係が、「詐欺」のために、崩されてしまいます。

 

「詐欺」というのは、このような形で、見知らぬ人から誰にでも、仕掛けられてしまうのだと知りました。

 

インターネットの情報は、いつでもどこでも簡単に入手できるという良さもありますが、その情報の確かさが担保されているかどうかという点で、怖さを感じました。

 

今は、良い形で解決することを祈るばかりです。
 

【ご注意ください】虚偽に向き合う 4:詐欺サイトの手口

 

Fri, September 17, 2021

Title: Dealing with lies: Episode 4.



皆様、こんにちは。
 

 

今回被害を受けた口コミサイト。問い合わせ窓口も掲載されていません。

 

不審なことがありました。昨日この口コミサイトを確認したら、なぜか、当院の口コミに対し、「この投稿は違反報告により削除されました」と書かれ削除されていました。ですが、当院は、違反報告の口コミを削除するのに、印鑑証明等は送っていません。この削除について、サイトから連絡はありませんでした。

 

もしかしたら、詐欺グループの中でこのコメントを記載した者が、身元を明かされることを怖れたために、自ら削除した可能性があるかもしれません。また、一時的に口コミを削除し、ページや星の評価を残すのも、焦らすという意味で、手口の一つのようです。問い合わせ窓口がないため、このページの削除等を依頼するために、違反報告欄から依頼し、確認のために返信を依頼してみました。返信がありましたが、予想通り、拒否されました。返信のメールの中に書いてあったこと。

 

 

 

 

このメールでは、病院関係者であることを確認するために、印鑑証明書を送付するように書いてありました。

 

ですが、病院関係者であることは、印鑑証明では証明できません。ご参考までに、こちらの記事では、印鑑証明は、土地、不動産の売買、賃貸契約、自動車の購入等の際に利用されたり、会社を設立したり、ローンを組むために使用されることがあることが紹介されています。

 

この口コミサイト(詐欺サイト)の目的の一つは、低評価の口コミで病院関係者の気をひきつけ、削除依頼を通じて、個人情報と印鑑証明を入手するためなのだとはっきりしました。送付してしまうと、身に覚えのない高額の請求が来るのだと知りました。

 

このような詐欺は聞いたことがありませんでした。慌てていたら、思わず送ってしまうこともあると思いました。一人で抱え込むのが一番問題だと思いました。相談窓口、警察、弁護士を探して相談することにしました。

 

深刻な詐欺なので、もっと多くの方が知らないと、被害が大きくなる危険性があります。医療提供者に限った内容ではなく、他の業種でも、個人にも関わる内容なので、被害を大きくしないためにも、メディアでも取り上げ周知していただきたい内容です。

 

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話は少し変わりますが、アメリカで B&Bを営む友人と話をする機会がありました。この方の B&Bは、コロナ禍の今年、最も売り上げを伸ばしたのだそうです。オーナーである友人夫妻はきれい好きなので、コロナ対策も万全だったはず。そこも評価されたのだろうと思いました。、

 

今回のインターネットの口コミを利用した詐欺被害について話をすると、意外な答えが返ってきました。

 

「レビューに関連することだね。実は自分も日々対応をしているから、フラストレーションがたまることがあるよ。本業に集中したいよね。泊まった人がレビューを書くならわかるけれど、泊まっていない人も(泊まったふりをして)レビューを書くことがあるから、困るんだよね。」

 

と言いました。

 

「何それ??」と仰天しました。泊まっていないのに、虚偽のレビューを書く人がいる…。私が面したケースと同じような状況です。同じ状況が、世界中で起きている可能性があるのだと知りました。

 

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私どもの経験が、どなたかのお役に立ちますように。どうか守られてくださいね。

 

虚偽に向き合う 5:相談窓口など

 

Mon, September 20, 2021

Title: Dealing with lies: Episode 5.
 

 

 

皆様、こんにちは。

 

今回の虚偽の口コミを発端にして明らかになった、病院の口コミサイトを悪用した詐欺。

 

参考までに、病院の口コミ関係の相談窓口などをまとめました。全てを網羅しているわけではないので、ご自身でもお調べくださいね。

 

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相談窓口

 

・各医師会:医師会と連携している相談窓口を紹介してくださることがあります。

 

・インターネット等で、病院関係の口コミへの対応記事を書いている専門家(病院関係者等)を調べて連絡・相談

 

警察・サイバー犯罪相談窓口

 

法務局・人権相談

 

消費者センター(個人としての相談のみ)
 

・インターネットの口コミ被害専門の弁護士:病院関係の口コミに詳しい方もおられるようです。

 

・最寄りの警察:相談は生活安全課でも可能ですが、被害届・告訴状等の相談は刑事課になるそうです。

 

 

以下は、違法なサイトを通報するための情報提供窓口です。

 

・サイバー犯罪に関する情報提供

警視庁

 

インターネット・ホットラインセンター(違法情報)・ セーフライン(有害情報)等:各機関が受け付けている違法・有害情報提供窓口

 
違法なサイトが検索結果に表示されないよう、リクエストすることが可能です。

 

 

 

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私どもの経験が、どなたかのお役に立ちますように。どうか守られてくださいね。