ドクター・オズ・ショー(The Dr. Oz Show)と前世療法

 

 

米国の人気健康情報トーク番組「ドクター・オズ・ショー(The Dr. Oz Show)」で、2015年2月に、前世療法の特集が組まれました。その内容をリバーサイドメンタルクリニックのブログでご紹介させていただき、ありがたいことにご好評をいただきました。参考になればと思い、ここでまとめさせていただきました。よろしければご参照ください。

 

また、以下では、この連載記事をまとめてご覧いただけます(ページに合わせるために、一部表現を変更しています)。

 

連載は全13話です。

 

僭越ではございますが、本連載は「にほんブログ村精神科・心療内科・ヒプノセラピー注目記事ランキング」でもご好評いただきましたので、併せてご紹介させていただきます。いつも本当にありがとうございます。

 

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ドクター・オズ・ショー(The Dr. Oz Show)と前世療法1

連載: 2015年10月28日(水) - 2015年11月12日(木)

 

 

皆様、こんにちは。

前世療法で知られるブライアン・ワイス先生の、今年 2015年 2月に行われたカリブ海クルーズの一環として行われたワークショップで、ワイス先生が次のお話をしてくださいました。

カリブ海クルーズの少し前に放映された米国のテレビ番組内で、前世を思い出している被験者の脳の状態を調べたところ、興味深い可能性が示唆されたという内容でした。

それは、米国の人気健康情報トーク番組「ドクター・オズ・ショー(The Dr. Oz Show)」でのことです。この番組は、コロンビア大学心臓外科教授のマホメット・オズ医師が司会を務めるテレビ番組で、ウィキペディアによると、米国を始め、世界140カ国で放送されている番組です。

この番組は同じく米国の人気トーク番組「オプラ・ウィンフリー・ショー(The Oprah Winfrey Show)」から独立したものです。この「オプラ・ウィンフリー・ショー」には、ワイス先生も出演されています。こちらは、2008年放送時の記事です。記事中に写真が掲載されていますが、右が司会のオプラさん、真ん中がワイス先生、左がオズ先生です。

 

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オプラ・ウィンフリーさんは、米国では著名な女性で、テレビ番組の司会者兼プロデューサー、慈善家として知られています。前世療法で知られるブライアン・ワイス先生の、5-Day Past Life Therapy Professional Training の参加者の中には、参加したきっかけが、『オプラ・ウィンフリー・ショー』に出演されたワイス先生のお話を伺ったこと、という方もよくおいでになります。

オプラさんは、厳しい幼少期をばねに、現在はスピリチュアル・リーダーとしても活躍されています。その姿が多くの人々の感銘を呼んでいます。ウィキペディアから、オプラさんの生い立ちを引用させていただきますね。

「ミシシッピ州で、結婚していないティーンエイジャーのカップルの元に生まれたオプラは、ミシシッピ州で生まれミルウォーキーで育った。子供時代を祖母・父親・母親の元を転々として育った。... 9歳から親戚に強姦されるなどの性的虐待を受け、14歳で妊娠し、出産している。産まれた子供は1週間後に病院で亡くなっている。このことから、自身の番組で子供への性的虐待をテーマにあげることも多い。...」

以下は、2008年のスタンフォード大学の卒業式でのオプラさんの講演です。ユーモアも交えつつ、生きるための知恵を、宗教用語を用いずに日常の言葉で表現しています。Youtubeよりご紹介させていただきますね。日本語の字幕付きです。

オプラ・ウィンフリー スタンフォード大学卒業講演 字幕付(1)


オプラ・ウィンフリー スタンフォード大学卒業講演 字幕付(2)

 

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先日のブログでご紹介させていただいた米国の人気健康情報トーク番組「ドクター・オズ・ショー」の冒頭では、前世療法がより多くの医師やセラピストらに、治療のために用いられるようになっていると紹介されています。例えば、恐怖症(phobia)、不健康な習慣(unhealthy habits)、慢性疾患などの根本的な原因を探るために用いられていること、前世療法が医師や科学者の注目を集めていること、などが伝えられています。

また、前世療法は紀元前 6世紀からあったけれど、前世療法で知られるブライアン・ワイス先生が、それを 25年前に西洋医学界に紹介したとも伝えています。

オズ先生も数年前にワイス先生に前世に退行させていただいた、と話されています。

詳しくは
こちらをご参照くださいね。ちなみに、ビデオの最初に流れるのは広告です。30秒すると本編が始まります。本編は 5分割されています。このビデオは冒頭の映像(1/5)です。

 

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ビデオの 5の2 では、臨床心理士のリンダ バックマン先生(Dr. Linda Backman)が、視聴者のラトリス(Latrice)さんを前世に退行させている様子が紹介されています。

ラトリスさんは、まず1906年の米国南部に戻り、11-12歳の少女の頃から、15歳の頃、結婚式、死の場面へと進みました。

前世の記憶を思い出す時には、当時の感情も当時のままに思い出します。ラトリスさんは、前世の悲しい思い出に涙を流したり、幸せな結婚式の様子にうっとりしたり、と感情の変化を体験されています。

詳しくは
こちらをご参照くださいね。ちなみに、ビデオの最初に流れるのは広告です。30秒すると本編が始まります。本編は 5分割されています。このビデオは 5の2 です。

 

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ビデオの 5の3 では、ラトリスさんがオズ先生のインタビューを受けています。ご自身の退行催眠中の映像を改めて見たラトリスさんは前世での強い感情を再体験し、「私が体験したことの全てがとてもリアルなんです」と涙ながらにお話しされています。

前世療法センターのホームページでもご紹介させていただきましたが、この強い感情を伴った体験が、前世の記憶を思い出している時の特徴の一つです。

ビデオの 5の3 の続きについては、改めてご紹介させていただきますね。

詳しくは
こちらをご参照くださいね。ちなみに、ビデオの最初に流れるのは広告です。30秒すると本編が始まります。本編は 5分割されています。このビデオは 5の3 です。

 

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実はラトリスさんが今回前世療法をお受けになったのは、元々ご自身の虫に対する恐怖症の根本的な原因を探るということが目的だったのだそうです。ですが、思い出した前世には虫そのものは出てきませんでした。

代わりにラトリスさんは、より深い体験をすることができ、前世での経験を今世の人生に生かすことができたとお話しされています。

前世のラトリスさんが15歳の時、キッチンで彼女の作った夕食を母親と幸せに食べていたところ、母親の友達かボーイフレンドか何かの男性が入ってきて、母親に対して強引な態度で怒っていたとのことです。この男性の母親への態度に前世のラトリスさんは傷つき、恐怖を感じました。寝室で泣いていたところ、母親が入ってきて、彼女に「あなたが何か悪いことをしたわけじゃないのよ。あなたは何も関係ないのよ。(母親である)私に関係のあることなのよ。全て大丈夫よ」と言ってくれました。(このあたりの描写も詳細ですね。よろしければ
ビデオの5の2もご参照ください。)

ラトリスさんは、今世でご自身には他の人の問題を個人的に受け取り過ぎる傾向があったと振り返っています。前世の経験から、「それは自分とは関係なく、相手の抱えている問題」と線を引くことで、自分がぶれずにいられることを学んだ、とお話しされています。

詳しくはこちらをご参照くださいね。ちなみに、ビデオの最初に流れるのは広告です。30秒すると本編が始まります。本編は 5分割されています。このビデオは 5の3 です。

 

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ビデオの 5の4 では、オズ先生が、「脳の健康が人生成功のカギ―『脳と心』のつながりを強めて飛躍しよう(Change Your Brain, Change Your Life)」で知られる精神科医 (Neuropsychiatrist)のダニエル・エイメン (Dr. Daniel Amen) 先生にインタビューをしています。

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お二人は、「(前世療法中、例えば)1500年前に戻っているかどうか証明することはできないけれど、前世療法は人に利益をもたらす可能性がある。前世療法の最中(施術を受けている方は)、とても重要な記憶、さらには世代間で受け継がれる記憶 (generational memory)にアクセスしている可能性もある」というお話をされています。


詳しくは
こちらをご参照くださいね。ちなみに、ビデオの最初に流れるのは広告です。30秒すると本編が始まります。本編は 5分割されています。このビデオは 5の4 です。

 

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エイメン先生は、次のマウスの実験を用いながら、世代間で受け継がれる記憶の可能性について説明されています。

ある実験で、第一世代の親世代のマウスには、桜に近付いて花の匂いを嗅ぐと電気ショックを与え、桜の匂いを怖がるように条件付けしました。すると、子供の代 (第2世代)、孫の代 (第3世代) にまでその恐怖の記憶が遺伝して受け継がれ、子や孫のマウスは電気ショックを与えていないにも関わらず、桜の匂いを怖がるようになってしまいました。

この実験から、色々な恐怖(fear)、恐怖症(phobia)、怒り(anger)、憎しみ(hatred)なども遺伝して下の世代に受け継がれる可能性が示唆されたとのことです。

詳しくは
こちらをご参照くださいね。ちなみに、ビデオの最初に流れるのは広告です。30秒すると本編が始まります。本編は 5分割されています。このビデオは 5の4 です。

 

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ビデオの 5の5 では、ラトリスさんが被験者となり、前世療法の前後で、脳の働きを調べるSPECT検査を受けています。この実験は、エイメン先生のエイメンクリニックで行われたそうです。

今回基準(Baseline)とされたのは、前世療法前の覚醒した状態です。画面中、青は平均的な脳の働きの状態で、赤と白で表された場所は、より活動をしている状態です。

前世療法後(Regression)の状態では、白と赤の部分が増えており、脳が全体的により活発に活動をしている様子が伺えます。エイメン先生は、「(前世療法中のラトリスさんは見かけはゆったりとリラックスした様子でしたが、)前世療法中彼女の頭の中は、忙しく活動していました。」と話されています。

詳しくは
こちらをご参照くださいね。ちなみに、ビデオの最初に流れるのは広告です。30秒すると本編が始まります。本編は 5分割されています。このビデオは 5の5 です。

 

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エイメン先生はさらに、前世療法後のラトリスさんの脳では、側頭葉の記憶を司る部位のうち、特に、スピリチュアルな経験に関わる部位の活動が活発になっていると指摘されています。この脳の部位を科学者が刺激すると、被験者は神が部屋にいるように感じたり、神の存在を感じたりするとお話しされています。

それに加え、脳の感情を司る部位の活動も活発になっていると指摘されています。

これらの所見を併せ、「前世療法中には、感情の伴う(スピリチュアルな)興味深い記憶にアクセスをしていることが推察されます」とお話しされています。

詳しくは
こちらをご参照くださいね。ちなみに、ビデオの最初に流れるのは広告です。30秒すると本編が始まります。本編は 5分割されています。このビデオは 5の5 です。

 

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エイメン先生はまとめとして、SPECT検査の結果から、前世療法中、ラトリスさんが実際に前世に戻っているかはわかりませんが、明らかに脳に生理的な変化が起きていることが伺えます、とお話しされています。

オズ先生は、前世療法前後の脳をSPECT検査で調べたのはこの番組が初めてであるとお話しされています。その上で、「『(ラトリスさんが前世療法中に経験した)
感情が医学的にますます明らかにされ始めたことで、例えば心とは本当にはどんなものなのか、ということがより理解されていくだろう』という考えを好んでいます(一部意訳)」とお話しされています。

詳しくは
こちらをご参照くださいね。ちなみに、ビデオの最初に流れるのは広告です。30秒すると本編が始まります。本編は 5分割されています。このビデオは 5の5 です。

 

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「ドクター・オズ・ショー」での前世療法特集について、個人的な意見を述べさせていただきますね。

今回ラトリスさんの脳を SPECT検査で調べています。オズ先生はこのような研究は初めてだとお話しされています。今回の研究ではサンプルが1ですので、もちろんより科学的に厳密なことを言うためには、今後の研究で、例えば被験者の数を多くしたり、コントロール群を設定したり、といった工夫が必要となります。

ただ、
その10でご紹介させていただいた、「前世療法中には、感情の伴う(スピリチュアルな)興味深い記憶にアクセスをしていることが推察されます」等の所見は、実際の前世療法中の出来事にも通じることから、今回の研究は示唆に富んだ研究だと考えています。

まず、前世療法センター前世療法における前世の取り扱い」のページでもご紹介させていただきましたが、前世療法中に見た内容は、前世の記憶らしい、とあくまで「仮定」して内容を扱うことになります。しかし、記憶に関する部位の活動が活発になっていることからも、見ているものは、もしかしたら、本当に「記憶」の可能性があるのかもしれない、と思いました。

 

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また、先日ブログでもご紹介させていただきましたように、前世療法をお受けになる方は、その方をいつも見守っているガイド等からメッセージを受け取るなどスピリチュアルな経験をされることも多いです。ですので、脳のスピリチュアルな記憶を司る部位の活動が活発になっているということも肯けます。前世とつながること自体がスピリチュアルな経験である可能性もありますね。

前世療法センターの前世の記憶についてでご紹介しておりますが、前世の記憶の特徴の一つは、「体験が強い感情・直観・五感などを伴っている」ということです。その点も、脳の感情を司る部位の活動が前世療法後により活発になっている点と一致しています。

実際の体験と医学的な解析の結果が一致していくと、「そうだと思っていたけれど、やっぱりそうか」という思いがわきます。

今後ますます、前世療法の研究が発展していくといいですね。お読みいただき、誠にありがとうございました。

 

 

 

 

 

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2015年11月05日(木)公開

 

 

皆様、こんにちは。

いつもリバーサイドメンタルクリニックのブログを応援してくださり、誠にありがとうございます。お昼間にほっこりと暖かい日差しが差し込むと、心まで嬉しく温かになります。

前回の記事に続き、最近ですと、

 

ドクター・オズ・ショー(The Dr. Oz Show)と前世療法6


が特にご好評をいただいております。「にほんブログ村ヒプノセラピー注目記事ランキング」でも、大勢の皆様のご関心をいただき、おかげさまで 2位をいただきました。心より感謝申し上げます。

米国の人気健康情報トーク番組「ドクター・オズ・ショー(The Dr. Oz Show)」でも前世療法が治療法の一つとして取り上げられていることからも、前世療法が医療においても定着と広がりを見せ始めていることを示しているように感じます。もうそういう時代なんですね。

この背景には、前世療法で知られるブライアン・ワイス先生はもちろんのこと、先日ブログでご紹介させていただいた「オプラ・ウィンフリー・ショー (The Oprah Winfrey Show)」のオプラさんやオズ先生のご功績もとても大きいです。本当にありがたいことです。

日本でもこのような番組が今後益々増えてくるといいですね。